FC2ブログ

夜明けを待ち望みながら

「ピアノリサイタル〜アルメニア音楽の夕べ」で日本初演となった
タテフ・アミリャンさんの《夜明けを待ち望みながら》の演奏が
YOU TUBE アップとなりました。





私が録音を送った時にアミリャンさんから次のような返信をいただき
ました。
楽譜の指示を越えた独自の解釈をしてしまったので心配でしたが、気に
入っていただけたようで、ほっとしました。


録音を送ってくれてどうもありがとう!
録音を聴いて、あなたの演奏にとても感動したことを伝えたいです。
音がとても美しく、誠実(so true)!
あなたは私の曲、私が曲に込めたすべての感覚を感じてくれてる。
私はあなたの解釈がとても気に入りました。私の考えは真実だった・・
あなたの演奏はそれをさらに強調してさえいます。
一方でそれは、興味深い新しい視点からの、あなたの個性的な、あるいは
標準的ではないアプローチでもあります。
演奏者が響きを強調し、音楽に十分なスペースを与えて、その時間を適切
に感じ、音楽が呼吸することができるようにすること・・これは、私の作品
では欠かせません。あなたが時間的・・あるいは宇宙的に、この作品をどの
ように創りあげたのか・・そこのところが私は気に入りました。
私はあなたの演奏に非常に満足しています。
あなたの努力のすべてに感謝します!
コンサートおめでとう、そしてアルメニア音楽を伝えてくれてありがとう!
私たちは皆、あなたにとても感謝しています!
私はあなたの録音を私のYouTubeページに掲載し、友達、家族、ファンと
共有したいと思います。
今後、また新しいコラボレーションができることを楽しみに!

タテフ



プログラムノート(吉岡裕子 記)より

Amiryan photo

タテフ・アミリャン(1983- )

アミリャンはアルメニアの故郷の音の探求に専心している作曲家、ピアニスト
である。アルメニア芸術連盟 第71回作曲コンクール、ミズーリ州カンザス
シティ大学室内楽作曲コンクールなどで第一位受賞。彼女の作品はこれまで
に、Carpe Diem Quartet、カンザスシティのMetropolitan Chorale、
Ensemble Oktoplus、ピアニストの A. アヴァネソフ、H. メリキャン、
秋場敬浩など著名な演奏家たちによって、米国、アルメニア、英国、ポーラ
ンド、ベルギー、日本にて広く演奏されてきた。彼女自身もアルメニア、
米国、ヨーロッパ各地で数多くのリサイタルや講演を開催している。イェレ
ヴァンのチャイコフスキー特別音楽学校、アルメニア国立コミタス音楽大学
にて、学部および大学院の学位を取得、現在はミズーリ州カンザスシティ
大学博士課程に在籍している。《夜明けを待ち望みながら》は 2011年に
カンザスシティにて世界初演、その後、ロンドン、イェレヴァン、米国各地
でいずれも作曲者自身により演奏された。ワルシャワ、ブリュッセル、ハレ
では、アルメニアのピアニスト H. メリキャンにより演奏されたほか、2014
年にリリースされたメリキャンのアルバムにも収録される。この作品は、
1915年のジェノサイドにより、アルメニア人が受けることになった苦難の
歴史に対し、“夜明け”つまりトルコや世界がジェノサイド(アルメニア人
大虐殺)を犯罪として認める日が訪れること・・をアルメニア人は101年
もの間、待ち望んでいるというメッセージを伝えている。また、2つのアプ
ローチにより、ジェノサイドに苦しめられた作曲家コミタス(アルメニア
音楽の父)のイメージを構築している。一つは、コミタスの人生を描いた
アルメニアの詩人パルイル・セヴァク(1924 -71)による「鐘楼」と
いう詩に霊感を得て、連打音を執拗に用い、苦悩に満ちたアルメニア人の
シンボルとしての鐘楼の鐘が鳴る、耐えるべき特別な時間を表現した。
もう一つは、コミタスの歌曲「さすらい人(ホームレス)」を引用し、
コミタスの身の上のみならず、ジェノサイドで土地を奪われた多くの
アルメニア人が家族を養うために外国への移住を余儀なくされ、ホームシッ
クに苦しんだことも暗示した。しかし、アミリャンにとってコミタスの
イメージとは、灯台のように暗闇を照らす光源であり、悲劇的でも悲しく
もない、ジェノサイドの記憶と必ずしも繋がらない。忍耐と強い信念、
楽観的な生き方こそがアルメニア人の強い資質であるという。


リサイタルを終えて

更新がすっかり滞ってしまいました。
いろいろとご心配おかけいたしましたが、
リサイタル〜アルメニア音楽の夕べ を無事終えることができました。

たくさんの温かいご支援をいただき、心より感謝いたします。
ありがとうございました。

今回は準備の段階から力不足を感じることが多く、このプログラムを
やり遂げられる自信のない日々が続きました。
考え過ぎても自然な流れが滞ったり、十分に歌えなかったり、苦しい
ことになる…難しいものですね。
リサイタルということで気負い過ぎたかもしれず…などと気づくのは
残念ながら終わったあとで…
終わってホッとした気持ちの今、さりげなく曲と向き合うと、もしか
したら一番良い感じ方が見つかるのかもしれないという気がしていま
す。これからも時々、大切に弾いていこうと思っています。

今回、日本初演となった曲の作曲者、タテフ・アミリャンさんに
演奏の録音をメールでお送りしたところ、すぐに聴いて下さり、
感想の返信をいただきました。
近いうちに YOU TUBE にその演奏がアップされる予定で、その
ときまた詳しくお伝えします。




終演後、友人が撮影してくれました。





コミタスの歌曲

リサイタルで弾くコミタス Komitas の4作品
「春」「あんずの木」「やまうずら」「歩め、輝きて」は
もともとは歌曲です。

コミタスの素晴らしいホームページより、その歌曲をフリーダウンロードしました。
まずはお聴きになって、アルメニア音楽の魅力に触れてみてください。



http://blog-imgs-93.fc2.com/p/o/l/polandpotpourri/20160917225424b20.mp3

あんずの木
http://blog-imgs-93.fc2.com/p/o/l/polandpotpourri/2016091723014409f.mp3

やまうずら
http://blog-imgs-93.fc2.com/p/o/l/polandpotpourri/20160917230048ab1.mp3

歩め、輝きて
http://blog-imgs-93.fc2.com/p/o/l/polandpotpourri/20160917225928e6e.mp3





ピアノリサイタル〜アルメニア音楽の夕べ

10月に東京でリサイタルを開催します。

2004年に開催したリサイタルのプログラムに、アルメニアの作曲家
ババジャニャンの作品を取り上げたことで、日本アルメニア友好協会
さんにご支援をいただいたことがあります。
それからもう12年という年月が流れましたのに、友好協会会長さん
はじめ、在日アルメニア人の方々から、あの時のババジャニャンの
再演をと、今回、お声をかけていただきました。

今回のプログラムは、今年がアルメニア独立25周年でもあること
から、すべて、アルメニアの作曲家の作品としました。

プログラム後半は、ババジャニャンをたっぷりお楽しみ頂きたいと
思い、もともとのレパートリーに加え、長い間、なかなか克服でき
なかった難曲「6つの描写」にも挑みます。
前半は、アルメニアの作曲家による珠玉の作品ばかりを集めました。
どれも私にとって初めてのお披露目です。
個々の作品について、詳しくは追々、ブログに綴りたいと思います。

リサイタル16表

リサイタル16裏



日本アルメニア友好協会創立25周年記念
吉岡裕子ピアノリサイタル
アルメニア音楽の夕べ 〜 アルノ・ババジャニャン生誕95年に寄せて


2016年10月24日(月) 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
入場料:2,000円(全自由席)

主催:日本アルメニア友好協会
協賛:カワイ音楽振興会
後援:日本ユーラシア協会/駐日アルメニア共和国大使館/日本・ロシア音楽家協会




【プログラム】

コミタス(ソゴモン・ソゴモニャン) /R. アンドリアシャン 編曲
 春
 あんずの木

コミタス(ソゴモン・ソゴモニャン) /G. サラジャン 編曲
 やまうずら
 歩め、輝きて

アラム・ハチャトゥリャン
 トッカータ

タテフ・アミリャン
 夜明けを待ち望みながら (日本初演)

アルノ・ババジャニャン
 プレリュード
 メロディ
 ユモレスク
 思索
 即興曲
 サヤト・ノヴァの旋律によるエレジー (A. ハチャトゥリャンの想い出に)
 ヴァガルシャパト舞曲
 カプリッチョ

 6つの描写
  1. Improvisation
  2. Folk Song
  3. Toccatina
  4. Intermezzo
  5. Chorale
  6. Sassoun Dance


カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
リンク
プロフィール

吉岡裕子

Author:吉岡裕子

カテゴリ
最新記事
最新コメント
ポプリの本棚
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
みどころ