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フーベルマンと幻のピアニスト


ブロニスワフ・フーベルマン(1882-1947)
Bronisław Huberman

というポーランドのヴァイオリニストについて、以前に彼の
ショパンのノクターンの演奏で紹介した。

ピアニスト、ルービンシュタインの親友であったという彼につい
て気になり調べていたら、

イグナツ・フリードマン(1882-1948)
Ignaz Friedman

というピアニストが浮かび上がってきた。ポーランド、クラクフ
生まれ、フーベルマンと同い年である。

フーゴー・リーマン、テオドール・レシェティツキーに師事。
ショパン生誕100年にあたる1910年には、5歳年下のルービン
シュタインとルヴフ Lwów のオペラ座にてショパンの演奏会を
している。それは二人のジョイントリサイタルで、フリードマン
は《葬送行進曲ソナタ》を含んだ第1部を、ルービンシュタイン
が《ロ短調ソナタ》を含む第2部を受け持った。プログラムの
中間では《2台のピアノのためのロンド》を共演し、コンサート
は大成功に終わったという。(ルビンシュタイン自伝「華麗なる
旋律」より)

ピアノ作品が90曲以上ある他、ブライトコプフ・ウント・ヘル
テル社の『ショパン・ピアノ全集』の校訂は彼の偉業である。
1933年には来日もしている。


Friedman.jpg


フリードマンは数多くの録音を残していて、ショパンの演奏に定
評があるようだが、何よりも評価が高いのはヴァイオリンのフー
ベルマンとの共演でベートーヴェンの《クロイツェル・ソナタ》
である。

同い年であり、ほぼ同じ年数を生きた二人のポーランド人による
この《クロイツェル・ソナタ》の貴重な名盤を現在も聴くことが
出来るのは、なんと興味深く幸せなことだろう。

You Tubeで聴くことができる。→こちら

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 Op.47 “クロイツェル”
Beethoven Sonata for violin and piano No 9 in A major "Kreutzer Sonata" Op 47

ヴァイオリン:Bronisław Huberman
ピアノ:Ignaz Friedman
録音:1930年









ショパン:ノクターン Op.55-2
Chopin Nocturne in E flat Op. 55 No.2

ピアノ:Ignaz Friedman(1936年録音)


ショパンのノクターンをこのように(↑)詩情豊かに演奏するピ
アニストが《クロイツェル・ソナタ》ではヴァイオリンと素晴ら
しいバランスを保ち、かつ情熱的な共演者である・・
室内楽ピアニストとして優れていることは、私にとって大変感動
的なことです。




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