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カシオペア座

全天には88の星座がある。全天、つまり北半球から見える星空と、南半球から見える星空をあわせた星空に、88星座あるということです。
ウルマス・シサスクは星座一つ一つにピアノ曲を書くことをライフワークにしています。初めての星座の曲は、1975年8月、もうじき15歳を迎えようというころに書いた「カシオペア座」でした。この曲が誕生したとき、彼は、天の川が覆い尽くす星空の下でグランドピアノを弾いていました。ピアノは修理に出すため外においてあったのです。そんな中、流れ星(ペルセウス流星群だったらしい)を見て、特別な願いごと、「全天88の星座をピアノ曲として書き表したい」という願いが浮かんだといいます。





これは、シサスクの祖母エレン・オレフが描いたカシオペアの絵。祖母エレンは天体観測を趣味とし、シサスクにその魅力を伝えていました。この絵のカシオペアはギリシャ神話とは関係なく、カシオペアのエストニア語の発音から来る2匹の動物として描かれています。






2005年、私はエストニアの小さな村ヤネダを訪ね、シサスク氏に会って、彼のレクチャーを受けた後、夜、お酒を飲み交わしながら、彼の作品についてさらに楽しく語り合いました。私は、上の2匹の動物の挿絵が載っているシサスクの楽譜「星の組曲」(舘野泉 校訂/Starry Sky Cycle for Children の日本語版で、音楽之友社から出ていたが絶版。)を彼にプレゼントしたのですが、彼はその表紙をじっと観察して、CDのノートにカタカナでサインを、またカシオペア座の星座図は、挿絵の向きと同じに描いてくれました。おっとりした口調で「カシオペア(“ぺ” にアクセントをつけて発音)」 と、書いたものを遠目に眺め、顔を赤らめて話すシサスク氏の姿を思い出すと、今でも心暖まります。


12月25日のコンサートは、「カシオペア座」でスタート。その後、シサスクの夢の実現の第一歩となった大作「銀河巡礼~北半球の星空」を全曲演奏します。




二子玉川 KIWA

    





12月25日に演奏する会場、KIWA(キワ)に行ってきました。
写真は入り口付近。電気の灯で花模様が壁に映っています。

「ライブハウス」という空間で演奏するのは、初めてではありません。以前に弾いたことがあるライブハウスは、食事をするところに小さなステージがあるという形で、ガヤガヤしていましたが、KIWAはドリンクを会場内に持ち込みめるものの、ドリンクバーとホールはそれぞれ独立した空間としても使えるようになっています。
ホールも独特な空間で、客席は階段になっており、ステージを高いところから見下ろすこともできます。
地下にあって、隠れ家のような場所。使い方を考えるのも楽しい作業です。

銀河巡礼~南半球の星空より

11月10日、エストニア音楽祭で弾く2曲目は、ウルマス・シサスク作曲の「銀河巡礼~南半球の星空」より “4つの銀河幻想曲” です。「銀河巡礼~南半球の星空」は26曲の星座や銀河に因む曲からなり、全曲演奏すると80分にもなる大作です。11章に分けたオーストラリアの「アボリジニ伝説」が付随しています。(アボリジニはオーストラリアに4万年以上も前から生きている先住民族で、昔からの生活スタイルは一部の小部族の間に今も受け継がれている。多くの神話や伝説があり、星に関するものも相当数ある。) “4つの銀河幻想曲” (正しくは、アボリジニ伝説「コールサック」~4部から成る《銀河幻想曲》)は、第8章にあたり、この章だけ、星座の曲が含まれません。大マゼラン銀河、小マゼラン銀河は、それぞれ大マゼラン雲(星雲)、小マゼラン雲(星雲)と呼ばれることもあり、南半球からしか見えないが、肉眼でぼんやり、雲のように見えるとのこと。コールサック(石炭袋)とは石炭のように漆黒に見える部分(星が無い部分)をいい、暗黒星雲などと呼ばれることもあります。宝石箱は、コールサックとみなみじゅうじ座付近にある星団で、その名のとおり美しくカラフルなのだそうです。

演奏についてですが、この作品では特殊な奏法を行います。腕を使っていっぺんに多くの音を鳴らしたり、ピアノ内部の弦をはじいたり叩いたり・・。壮大な宇宙のイメージをどんな風にシサスクが表現しているか、お楽しみください。
(当日は演奏前に、簡単にトークする予定となっていますが、こんなに↑ 詳しく話す時間はないと思います 笑)


さて、昨日、私の初めてのCDが無事、届きました。
宣伝ばかり恐縮ですが、11月10日、コンサート会場にて、2,000円にて発売いたします。
CDの曲は 南半球~ではなく「銀河巡礼~北半球の星空」全曲です。

たくさんの皆様のお越しを心よりお待ちしております。




写真:できたてほやほやのCDです! 


バルト三国記念週間

11月6日から「バルト三国記念週間」が始まります。
今年は、日本とバルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)の国交樹立から90年、国交回復から20年という記念の年。
この10年、エストニア音楽と関わりを持ってきた私にとって、今年はエストニアという国と、日本に居ながらにして深く接することのできた一年でした。2月にルーテル市ヶ谷センターにて開催した「エストニア・ピアノ音楽の夕べ」では、エストニアのタサ大使ご夫妻がご来場くださり、またそのあと同じ2月に、エストニア建国記念日をお祝いしたレセプションにもご招待いただきました。

「バルト三国記念週間」
詳細はこちらの「イヴェントのお知らせ」からお入りください

興味深いイヴェント満載です。芸術の秋をお楽しみ頂ければ幸いです。


私は7~9日まで、八ヶ岳。
参加してみたかったイヴェントをかなり見送ってしまうことに・・。残念~~~


私は、10日の「エストニア音楽祭」(新宿文化センター)に出演します。
詳細はまた後日書きます。





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