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君の上には、ただ花ばかり

スペイン、カタルーニャの作曲家フェデリコ・モンポウが亡くなってから
今年で25年。94歳で他界したので、1893年生まれ。来年は生誕120年です。

先日、聴き逃してしまって大変後悔しているコンサートがあります。
オペラシティで開催された
フェデリコ・モンポウ《インプロペリア》〜ひそやかな祈りのために〜

上記サイトから、コンサートについて隈無く見ていたら、モンポウの歌曲に
目が留り、You Tube などで探し出し、何度も何度も聴いてしまいました。

「君の上には、ただ花ばかり」Damunt de tu només les flors

歌曲集『夢のたたかい』 Combat del somni(全3曲) の1曲目の歌。
この曲集は第二次世界大戦の最中の1942〜48年に手がけられたようですが、
1930年代〜1941年は、親を失うなどの不幸やスペイン内戦が重なり、
精神的な病もかかえていたモンポウは、作曲することができなくなってしま
い、辛い年月を送っていました。

生涯書き続けられたピアノ曲集「歌と踊り」も1928年に作曲された第4番以降、
次の第5番が書かれる1942年まで14年間のブランクがありますが、42年からは
湧き上がるように傑作を連ねていきます。
この歌曲集がそのころとピタリと重なっていることを知り、さらに1曲目の
「君の上には、ただ花ばかり」の歌詞にはとりわけ胸を打たれたのでした。
(歌詞はカタルーニャ語/作詞:Josep Janes)

個人的なことですが、私もこの10年の間に、かけがいのない友人や肉親を亡く
したこともあり、また私自身、モンポウがこの曲を作曲した年齢にも近づいて
います。

あの人と一緒に死んでしまえたら、暗くてつらい夜はないのに・・。
遺される者の苦しみです。

友人だったプーランクはこの曲に感動し、何度も何度も弾いてほしいと
言ったそうです。


君の上には、ただ花ばかり Damunt de tu només les flors

Damunt de tu només les flors.
君の上には、ただ花ばかり
Eren com una ofrena blanca:
それはまるで白い捧げもののようだった
la llum que daven al teu cos
君の身のまわりの花明かりは
mai més seria de la branca.
もはや花の枝のものではなかった

Tota una vida de perfum
その香りにこもる命のすべてを
amb el seu bes t’era donada.
花のくちづけが君に贈った。
Tu resplendies de la llum
君は花明かりの中にかがやく
per l’esguard clos atresorada.
閉じた瞳の上に大切にしまわれて

Si hagués pogut ésser sospir de flor!
もしも、この身が花の吐息になれたなら!
Donar-me com un llir
この身を百合のように君に捧げられたなら!
a tu, perquè la meva vida
そうしたらわたしの命は絶え入るだろう。
s’anés marcint sobre el teu pit.
絶え入るだろう、君の胸の上に

I no saber mai més la nit
そしてもはや、わたしは夜を覚えぬだろう
que al teu costat fóra esvaïda.
君の傍らでそれは消えうせてしまうだろう

(濱田滋郎 訳)



♫ YOU TUBE の演奏

カバリエやカレーラスなど名歌手の演奏も見つけたのですが、この Carmen
Bustamanteさんというスペインのソプラノ歌手のカタルーニャ語が、私の心に
なぜか一番訴えかけてきます。







これから・・

久しぶりにブログも再開しようと思います。
新HPでいろいろと新しい試みをしようとしていましたが、まとまった文を
書くときはここを利用することにします。


今後共よろしくお願いします。



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