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南半球の星空へ

シサスクの「銀河巡礼 第2集 〜南半球の星空」の後半の第17曲〜26曲(終曲)
の暗譜に取り組んでいます。


17. 大マゼラン銀河
18. 小マゼラン銀河
19. コールサック(石炭袋)
20. 宝石箱
21. きょしちょう座
22. インディアン座
23. さいだん座
24. かじき座
25. とけい座
26. レチクル座


星座の名前には、北半球に住む私たちには見慣れないものばかり。

きょしちょうは巨嘴鳥(巨大なくちばしの鳥)のことで、南米の珍鳥。
さいだん座の祭壇とは、神々にいけにえを捧げる火をたいた祭壇。
南半球の星座は比較的新しく命名されたものが多いが、さいだん座は
ギリシア時代から知られ、その歴史は古い。
かじきは金色の大きな魚。近くに「とびうお座」があるが、かじきは
飛び魚を追いかける習性があるらしい。かじき座の領域には、常に
注目される南半球の天体「大マゼラン銀河」もある。
とけい座の名付け親、ラカイユは、南天の星を観測のため、南アフリカ
に遠征した際、振り子時計を持参していたとか。
レチクルとは、星の位置を測定するために望遠鏡の焦点面に貼った十字
線のこと。レチクルを望遠鏡につけて観測していたラカイユが名付けた。







南半球の星空を見るには、シサスク氏がそうしたように、オーストラリア
を訪れるのがよさそうだ。
シサスク氏の友人に、オーストラリアで最も著名な天文学者であるフレッド・
ワトソン氏がいて、彼の著書は「望遠鏡400年物語〜大望遠鏡に魅せられた
男たち」として翻訳がある。まだ読破できてないのだが、ワトソン氏には
シサスク氏から、私のCD「銀河巡礼〜北半球の星空」が手渡されており、
いつかオーストラリアにも行かなくては!と思っている。

オーストラリア縦断の旅は、父が果たせなかった旅でもあり(ツアーを予約
して代金も払い込んでいたが、見果てぬ夢となってしまったので)気になっ
て仕方がないこのごろでもある。


この夏、エストニアにてシサスク氏と再会し、銀河巡礼の第1集(北半球の
星空)、第2集(南半球の星空)のそれぞれ後半を演奏する。
初めてシサスク氏に会う緊張や不安から思えば、初めてでないだけ、楽しみ
な気持ちが大きくなっているが、なんだか、まだ再会するという実感が持て
ないでいる。


貴重な機会なので、暗譜に努めようと思う。
暗譜にこだわるのもそろそろやめようかと思ったりもするけれど、私にとっ
て暗譜まで辿り着くことは大切なこと。そこまでの課程があってこそ、作品
の隅々に発見があるから。
覚えられない箇所が、どうして覚えられないのか考え→覚えるために理屈を
考え→これが新たな解釈になる・・といった具合が、どうも私の日々のやり
がいのようだ。

そして今、私の大切な亡き人たちが、もうとっくに旅しているに違いない南
半球の星空の全貌を、せめてまず音楽を通して見てみよう、と思うことで頑
張れる今日このごろです。




歌と踊り

フェデリコ・モンポウ(1893-1987 スペインの作曲家)が、先月、
4月16日に生誕120年を迎えた。昨年は没後25年で、モンポウの
知られざる作品に光が当てられた興味深いコンサートも開催された。

私がモンポウのピアノ作品を好んで弾くようになったのは、今から
14、5年前になるだろうか。アリシア・デ・ラローチャの弾くモン
ポウに惹かれ、その後、モンポウの自作自演のCDを手に入れてから
は、それまで以上に彼の作品が好きになった。

折りにふれ、よく弾いてきたのは「歌と踊り」。
「歌と踊り」は1921年から1972年まで、51年にわたり書き続けら
れた作品で、それは、ショパンが生涯にわたり、マズルカを書き続
けたことを思い起こさせ、マズルカも大好きな私としては、年々興
味と愛着が深まっている。




(写真はモンポウ。お気に入り写真のひとつ。)




「歌と踊り」には、ピアノ曲(第1番〜12番&第14番の計13曲)と
ギター曲(第13番)、そしてオルガン曲(第15番)がある。

ピアノ曲は1〜12番と14番の計13曲を弾けば、「歌と踊り」全曲を
演奏したことになるのだが、第13番を飛ばして第14番に行くことが
私はとても気になる。「歌と踊り」には多くのカタルーニャ民謡が
登場するが、最も知られているといって良い『鳥の歌』が第13番に
使われており、ピアニストとしては、モンポウがこれをピアノのため
に書いてくれなかったことが何とも残念。。
世界的ギタリスト、イエペスのために書かれたこの第13番は、世界
中のギタリストが愛奏しているが、最近では、第13番のみならず、
「歌と踊り」のピアノ曲(1〜12、14番)も全部、ギター用に編曲し
て弾いている人もいる。

それならば逆のことをしても!・・というか、しなければ!と思い、
目下、第13番のピアノ編曲を終えて、どのような演奏をするか、試行
錯誤を続けている。

「歌と踊り」に第15番が存在したことを知ったのは、数年前のことだ。
ウィキペディアで「歌と踊り」をふと検索したところ、パイプオルガン
曲として第15番が見つかった。オルガン譜はすぐに手に入り、表紙には
大きく、PASTORALとあり、その下に( )付で「歌と踊り No.15」と
書かれている。

「歌と踊り」の終曲と思っていた第14曲の終わり方は、もし「歌と踊り」
が曲集として弾かれるなら、なんとなく未完というか、まだ続きがある
ような、しっくり来ない感じがしていた。しかし、どうだろう! この
第15番があると「歌と踊り」が曲集として完結するような気がするのだ。

教会の鐘を作る職人であった父親の仕事場で、モンポウは幼い頃から、
鐘の音に興味をもっていた。鐘の響きは重なり合う・・その響きの余韻
をモンポウはピアノの音で表現しようとしたのだった。

モンポウ唯一のオルガン・ソロ曲が「歌と踊り」の最後の曲として書か
れたのは、父への思いや音楽を志すことを決めたころの遠い過去の思い
出からではないだろうか・・と、想像している。

__________________________

ウィキペディア→Cançons i Danses

ここにある「歌と踊り」全15曲一覧の内容を可能な限り調べ、各曲の
カタルーニャ民謡や踊りのルーツを探ってみました。
今後、当ブログに少しずつ連載していきたいと思っています。

(今秋、10月11日のリサイタルでは、全15曲を演奏します。)





エストニアピアノ

旅のご報告が遅れました。

5月5日、エストニアピアノ Estonia Piano を思い存分、弾かせていただ
きました。

  



  


写真は奥行き190㎝のエストニアピアノ "Hidden Beauty"


外側は黒塗りなのですが、内側(中、ピアノの蓋の内側など)はアフリ
カ産のブビンガ材の赤く美しい木目を生かして作られています。
大理石のような光沢があって、とてもおしゃれ。
ブビンガ材は、最近の和太鼓や、ギター、リコーダーなどにも使われる
ようで、バランスのとれた響きをつくる材質とのことです。

音色は非常に透明感があり、小さい音が繊細で美しい印象。
深みや重みはやや少ないですが、音の芯を捉えてしっかり響かせると、
様々な表情を出すことができました。

ショパンを弾くには音がやや硬く、ベートーヴェンには逆にその硬さが
よく合って、クリアな音が楽に出せる感じ、ドビュッシー、ラヴェルにも
透明感がほど良い。
でも何と言っても良く合うのは、エストニアのピアノ曲・・というか、
シサスクやスメラやトゥビンを弾いてみたら、やりたいことが次々沸い
てきて、エストニアのピアノ音楽の素晴らしさを楽器が語ってくれてい
るような・・上手く言えないのですが、この楽器の音に親しんだら、エ
ストニア音楽とは?・・をもっと知ることができるかもしれない・・そ
んな気がして、素直にこの楽器の音そのものに耳を傾けたい気持ちにな
りました。

どんな作品を弾くにもオールマイティなスタインウェイには、勝ち目は
ないかもしれませんが、エストニアピアノは日本の某メーカーに比べ、
断然興味深く、今後大いに期待が持てます。ベーゼンドルファーほど個性
も強くなく、タッチもノーマルなので、今後、一般の方にも親しまれる
ピアノになるのではと思いました。



広島まで足をのばした甲斐がありました。
浜松ピアノ社社長さんは近い将来、エストニアを訪ねられるとのこと、
初対面な感じがせず、楽しい会話であっという間に時間が過ぎていきま
した。








福岡〜広島

連休後半をいかがお過ごしですか?
私はなんだか風邪を引きそうないや〜な予感で、葛根湯をひと瓶、念の
ため服用・・

今日はこれから福岡に飛び、博多から列車で1時間ほどの、飯塚に22時頃
到着です。
明日は朝から声楽コンクールの伴奏。
仕事の後は博多から新幹線で広島へ向かいます。滅多に関西に行くことが
ないので、この機会を利用させてもらい、日本で唯一「エストニアピアノ」
を置いている浜松ピアノ社さんを見学させていただくことにしました。

浜松ピアノ社 HP(広島)


またご報告します。


行って参ります!



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