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シサスクの宇宙観

11月14日、「星と音楽と・・Vol.2」を無事終えることが出来
ました。ご支援くださいました皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。

ライブハウス KIWA ならではのアプローチで、シサスクの宇宙
観がいかに豊かな想像力に満ちた壮大なものか、を改めて感じ
ました。
それは、映像、語り、音響、照明、調律、それぞれ担当して頂い
た皆さんが、シサスクの音楽に共感し、思いを寄せて、全力を尽
くしてくださったお陰です。KIWAを宇宙空間にするために、それ
ぞれがアーティストとして力を発揮し合えたことは本当に素晴らし
く、忘れ得ぬ日となりました。







宇宙にはまだまだ謎がありますが、そうした謎を解くには、想像
力が必要だと本で読んだことがあります。
アマチュア天文学者でもあるシサスクは、時にはそうした謎解き
も楽しんで、音楽にも盛り込んでいるのではないだろうか・・と
ふと思ったりもしました。

シサスクのライフワークは、全88星座すべてに作曲すること。
来年はエストニアン・ミュージック・プロジェクトの委嘱により
《銀河巡礼 第4集〜赤道の星空》の作曲がついに着手されます。

《銀河巡礼 第3集〜エストニア民俗の星空》(2台ピアノ)は
この夏、エイヴェレ滞在中に、英語版印刷譜を edition49 の
Valdo Preema 氏がプレゼントしてくださいました。少しずつ
物語の翻訳をしていこうと思っています。

近々、さらにビッグニュースあり。
2015年は、シサスク旋風巻き起こる年!になりそうです。

ちなみに来年(ひつじ)は、年女です。
年がばれましたね。もう若くないです・・。

今後共ご支援賜りますよう、よろしくお願いいたします。













南半球の星空とアボリジニ伝説

「星と音楽と・・」の第1回の企画と大きく異なるのは、語りが
入ることです。
《銀河巡礼〜南半球の星空》は、2005年、秋場敬浩君と、オペラ
シティコンサートホールにて全曲を演奏(日本初演)しているので
すが、その時にも語っていただいた、たかぎひろみちさんをお迎え
します。
たかぎさんは、創作、演出、演劇出演、ときにはクラシック音楽会
のステージマネージャーまでなさる多才な方で、今回語っていただ
く物語も、原文からよりわかりやすい脚本を書いてくださり、それ
を自ら語ってくださいます。
舞台監督もお願いしていて、演奏会場が星空の中に吸い込まれるよ
うな空間にしてくださいます。ピアニストは普段から、いろいろな
人との共演がありますけれど、たかぎさんとの共演は、私にとって
特別で、舞台芸術の世界も体験出来、そこでは何か新しい音楽の感
じ方が生まれるような気がします。

もう一人、ご紹介させていただきたいのは、音響を担当してくださ
る金森祥之さんです。私のCDのマスタリング・エンジニアでも
いらっしゃる金森さんは、会場KIWAの創設者でもあり、前回の
コンサートでも素晴らしい音空間を作ってくださいました。今回は
「立体音響」を演出してくださいます。世界中を飛び回ってらっ
しゃる金森さんが、創造性あふれるセンスやアイデアを集結して
私の演奏を支えてくださることは本当にありがたく、これもまた
貴重なコラボレーションです。

シサスクはオーストラリアで星空を観測してこの作品を書いたこと
は、先日書きましたが、語っていただく物語は大半が「アボリジニ
伝説」で、エリダヌス座とアルゴ船座(とも、ほ、りゅうこつ座)
はギリシャ神話となっています。
オーストラリアの先住民、アボリジニは今も昔からの生活を守って
います。彼らには文字というものがなく、絵画や音楽、踊り(儀式)
神話、伝説によってあらゆるものを表現し、後世に伝達します。
アボリジニにとって星の世界とは、地上の世界とつながっている同じ
一つの世界だといいます。太陽は女で、月は男、星は人間や動物たち
なのだと・・。

9月に新宿伊勢丹に「アボリジニアート展」を見に行きました。
大きな布製のキャンパスに、下書きや構図のライン等を書くことなく
いきなり色をのせて描いていくのだそうで、どの絵画も個性的で、そ
の色合いや調和の素晴らしいこと!メッセージが伝わって来る力強い
芸術作品でした。

オーストラリア・アボリジ二・アート・ コーディネーターの内田真弓
さんのサイトをどうぞご覧下さい!→こちら

いつかオーストラリアからの星空を見られることを夢見て、
明日は映像、語り、舞台設定、立体音響の協力を得て、南半球の星空
を思い切り楽しみたいと思います。


当日券(4,000円/1ドリンク付)は18:15より 会場にて発売します。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。


写真 2

エイヴェレ(エストニア)にて
2014年8月2日
シサスク氏とのコラボレーション(《南半球の星空》全曲)
を終えて

エストニア音楽情報センター(EMIK)のサイトに掲載され
ました→こちら







南天の星座



シサスクの《銀河巡礼〜南半球の星空》Op.52 には、22の星座と
大小マゼラン銀河、コールサック(石炭袋)、宝石箱 が取り上げ
られています。
シサスク氏にとって星座とは、天文学者によって設定された星空の
区画であり、星座の形そのものだけでなく、たとえばケンタウルス
座やきょしちょう座の領域にある散開星団や、みなみじゅうじ座の
近くにある「宝石箱」などをも、望遠鏡で観測しています。
大小マゼランやコールサックは肉眼でも観察できるとのこと。
一曲一曲は熱心な観察に基づいて、作曲されているのです。
自筆譜に描かれた詳細な星図がその証といってよいでしょう。

ケンタウルス

これはケンタウルス座の冒頭(自筆譜)です。こうなると演奏者も
宇宙のことを勉強する必要がありますね。彼が星空から受けるイン
スピレーションはただのロマンチックな雰囲気などといったもので
はないことは明らかで、私もおそらく彼の考えることに、まだまだ
追いついていないと思います。

星座はカタカナかひらがなで表記することになっているのですが、
漢字で見ないと意味がわからないものもあります。
この曲集にもそんな星座がいくつか含まれているので、以下に
ご紹介します。

はちぶんぎ(八文儀)座
テーブルさん(テーブル山)座
ふうちょう(風鳥)座
とも(船尾)座
ほ(帆)座
りゅうこつ(竜骨)座
きょしちょう(巨嘴鳥)座(嘴=くちばし)
さいだん(祭壇)座
かじき(旗魚)座
レチクル座(レチクル=望遠鏡にとりつける照準のための十字線)
_______

こんな美しいサイトも見つけました→こちら


(画像はクリックで大きくなります)






星の映像

シサスクの《銀河巡礼》に星の映像を初めて合わせたのは、
2005年のことでした。
八ヶ岳高原音楽堂「四季の音楽会」企画で、星景写真家の有賀
哲夫さんと一年を通じ、10回以上のコラボレーションをしま
した。今思えば、なんと贅沢で貴重な機会だったのだろうと思
います。
有賀哲夫さんとの出会いから、早いもので、もうすぐ10年に
なろうとしています。

今週14日の「星と音楽と・・Vol.2」では、Vo.1の時に増して
さらに魅力的な星空の映像を有賀さんに準備していただいてい
ます。〈南半球の星空〉は、シサスクが実際にオーストラリア
の星空を観測して作曲しているのですが、有賀さんもオースト
ラリアの星空を何度も撮影に訪れておられ、今回はそのときの
見事な写真をご披露くださいます。オーストラリアの風景、先
住民アボリジニの絵画なども投影されるほか、星座の形と名前
も、たかぎひろみちさんの語りの際に現れます。




「星と音楽と・・Vol.1」〈銀河巡礼〜北半球の星空〉全曲(KIWA
にて)の時の写真です。
KIWAでしか出来ないことを、今回もチャレンジします。
内部奏法の多い〈南半球の星空〉は、国内の一般のホールでの演奏
許可がなかなか降りないという意味でも、貴重な機会です。

お席にはまだ余裕がありますので、ぜひお問い合わせ下さい。
チケットご予約は→こちら




「南半球の星空」プログラム

当日配布のプログラムを制作中です。
今回の全曲演奏では、全11章ある物語を 9章にまとめ、語りから
ではなく、演奏からスタートします。
南半球の星空に浮かぶ星座の名前は、私たち北半球に住む者にとっ
ては馴染みのないものばかりです。北半球からは見ることができな
い星座がほとんどだからですね。
星座は一般にひらがなやカタカナで表示されるために、わかりにくい
ものもあるので、追々お話ししたいと思います。

【星と音楽と・・Vol.2  プログラム】

ウルマス・シサスク:連作ピアノ曲集《 銀河巡礼 》第2集「南半球の星空」Op.52
Urmas Sisask: Starry Sky Cycle - Southern Sky Op.52


カメレオン座「走行」Chamaeleon - Drive


第1章:アボリジニ伝説「小さなウルダナミ母さん」
   
はちぶんぎ座「沈滞」Octans - Stagnation
テーブルさん座「野火ー解決」Mensa - Bush Fire - Clearing
とびうお座「変容」Volans - Transformations


第2章:アボリジニ伝説「火の起源とモロヴィエの狩人」
   
ケンタウルス座「啓発」Centaurus - Enlightenment
みなみじゅうじ座「悪夢」Crux - Incubus
はえ座「解放」Musca - Liberation


第3章:伝説「エリダヌス川」
   
エリダヌス座「前進ー無形化ー虹の彼方への旅」
Eridanus - Progression - Dematerialization Journey Beyond the Rainbow


第4章:アボリジニ伝説「虹へび」
   
みずへび座「明確な対照」Hydrus - Sharp Contrasts
くじゃく座「闘争ー和合」Pavo - Unity and Struggle
みなみのさんかく座「二等辺の対象」Triangulum Australe - Isosceles Contras


   ☆..Pause..☆


第5章:アボリジニ伝説「モパディッツと黒ボタンインコ」
   
コンパス座「ブラウン運動」Circinus - Brownian Movement
ふうちょう座「調和」Apus - Reconciliation


第6章:ギリシャ神話「アルゴナウテス」《アルゴ船座》3つの断章
   
とも座「静寂」Puppis - Silence
ほ座「嵐」Vela - Tempest
りゅうこつ座「一陣の風」Carina - Single Gust


第7章:アボリジニ伝説「コールサック」4部からなる《銀河幻想曲》
   
第1部 大マゼラン銀河 Large Magellanic Cloud
第2部 小マゼラン銀河 Small Magellanic Cloud
第3部 コールサック(石炭袋)The Coalsack
第4部 宝石箱 The Jewel Case


第8章:アボリジニ伝説「イヌアの梯子」

きょしちょう座「放浪」Tucana - Straying
インディアン座「幻影ー踊る小人たち」Indus - Visions - Dancing Dwarves
さいだん座「増殖」Ara - Exuberance
かじき座「霧の中の喜び」Dorado - Delight in the Mist


第9章:生命の循環

とけい座「拡張」Horologium - Expansion
レチクル座「永遠ー永遠の彼方へ」Reticulum - Eternity - Fading into Eternity



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