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星の世界のお客様

ウルマス・シサスク来日日記〜6〜

2015年4月23日(木)

本番のこの日は高崎から東京へ・・。

前日の日本科学未来館の後は、秋場君と連弾の最終合わせをして、
夜7時過ぎに高崎に戻りました。

この週の月曜日にシサスク夫妻を迎えてから過密スケジュールで、
火曜日の晩はウーラさんのお家に泊まらせていただいたり・・。
疲れは気合いで吹き飛ばそうとしていた私でした。でもそうもい
かないだろうと予測して、夜に30分、整体を予約。これは正解で
した。夜、ぐっすり眠れましたから・・。


シサスクさんは、よみうり大手町ホールでのリハーサルから聴い
てくださり、本番は、シサスクさんのプレトークから始まりました。
素晴らしい通訳をしてくださったのは倉橋さん。

「それではシートベルトをしっかりしめてください。宇宙への
旅が始まります」

と、コンサートが開演しました。

______________________________


ひと月も遅れた日記を書きつつ、コンサートを回想してみると、
夢というか幻というか、あの時は星の世界とつながっていたよう
な時間でした。不思議なくらい緊張しなかったのです。

シサスクさんからはこんな言葉をいただきました。

「コンサートでは、たくさんの方々に聴いていただいて、本当に
嬉しく幸せでした。私は、宇宙(星々)にも聴いてくれたお客さ
んがたくさんいたと感じてました。」

そして、私の頭の上に手を置いて、

「エイヴェレでも感じたのだけど、君の頭の上には、何かが降り
て来てるようなんだよ。」

と。

______________________________

降りてきてくれていたら、嬉しいなぁ・・・

音楽をするときは、今は亡き大切な人に思いを馳せることも
多く、魂は永遠に近くにいてくれるものと、信じてもいる私
です。




写真:打ち上げにて。
左から、シサスク夫妻、小玉ウーラさん。
幸せそうですね!
ウーラさんは通訳のみならず、私のことを妹と言ってくださっ
て、身体への気遣いはじめ、たくさん助けてくださいました。
ウーラさん、ありがとうございました。





宇宙から聞こえてくるのは・・

ウルマス・シサスク来日日記〜5〜

2015年4月22日(水)

その後、日本科学未来館の毛利さんの秘書の方とメールを交わすことが
でき、なんと毛利衛さんが、シサスク夫妻と本当に会って下さることに!

未来館への入場は招待となり、まずはドームシアター(プラネタリウム)
鑑賞から。見終わると、シサスクさんから厳しい指摘。シリウスの位置が
間違っていた!というのです。彼の頭の中には星や星座が地図のように
完璧に入っているのでしょうね・・

ドームシアターの後は館内を歩き回りましたが、時間が足りませんでした。
シサスクさんは気に入った場所があると、興味津々、しばらくそこに留ま
って離れない感じ。

毛利衛さんとお目にかかる時間は13:45〜と決まっていたので、その前に
ランチもしました。



そして、13時45分がついにやってきました。


毛利衛さんは颯爽と現れ、私たちを歓迎してくださいました。
シサスクさんは「宇宙に行ったことのある方とこうして目の前で
会えるのは夢のようです」と興奮を隠せない様子。
毛利さんが「未来館を見学されてどうでしたか?」と訊かれると
「あの、プラネタリウムの星の配置が一カ所、間違ってたんです!」
と・・(え?!いきなり言っちゃった!汗)
でも毛利さんは「私どもは当プラネタリウムに大変力を入れて
いますので、貴重なご意見ありがとうございます」と穏やかに・・。

シサスクさんは自作の曲が入った新しいCDを毛利さんに差し上げ
毛利さんからは、エンデバーSTS-47(おそらく。。)の文字の
入ったプレートが贈られました。





シサスクさんと毛利さんの会話はとても有意義でした。
私が一番印象に残った部分を書き留めておきたいと思います。


S:宇宙に行かれた時に、何か音楽が心に浮かびましたか?

M:はい。それについては二つのことをお話ししたいと思います。
  一つは、具体的に音楽が聞こえてきた(心に浮かんだ)という
  話です。宇宙の光景を見た時、バロック音楽や雅楽の音楽が
  聞こえて来たような気がしたんです。
  もう一つは、具体的な音楽が聞こえて来たわけではないんです
  が、宇宙からオーロラ等の光を見た時に、そこから何か音が
  発生しているように思えたのです。
  シサスクさんは太陽系の惑星の動きの分析からプラネット・ス
  ケールという宇宙の音階を導き出したとのこと、それが日本の
  五音音階と一致するとのことですね。

S:はい。私はそれを作品の中に、ハーモニーのベースとして使って
  います。でも、日本の音階と一致したのは全く偶然のことだった
  んです。

M:私はそれは偶然じゃないと考えます。
  その音階やハーモニーは宇宙にもともと存在していて、何か信号
  が送られたのでは?

S:そうかもしれませんね。

_____________


会話は録音したわけではないので、実際の様子に忠実ではありません。
私の記憶を引っ張り出して要約していますので、悪しからず・・。
通訳は、倉橋亮介さんと小玉ウーラさんにご協力いただきました。
ありがとうございました。




15分くらいの予定の面会予定は、10分以上延びました。


M:話は尽きませんね。いつかまたゆっくり遊びにいらして下さい。

S:私はフィンランドに住んでいますので、こちらにも是非いらして
  ください。

と別れを惜しみました。


さて、この日の翌日はいよいよコンサート。
大事なコンサートの前日に、未来館へ行っている暇などあるのか!と
予定を組む時には悩みましたが、後になってみると、思い切って良か
ったと思います。
宇宙と近くなったような気がしましたから・・。それほど、毛利さん
からオーラが出ていていましたし、シサスクさんと二人合わさった壮
大なパワー(氣)が私に降り注いできたのでした。




エストニア語

エストニア語をちょっと本気で勉強しています。

シサスクさんは英語が話せない・・私は英語以外話せない・・
で、とても悔しい思いでした。

「この年齢で新たな語学を習得するのは無理?」

とウーラさんに訊いてみたら、ぜんぜん無理じゃないよと
怒られてしまったことも、「本気」にさせました。

エストニア語を学ぶための教材は、以前、挫折した英語の
ものがあり、これと『まずはこれだけ エストニア語』(松
村一登、宮野恵理/共著)を合わせて見てますが、アプリ
を検索してみたところ、なんとエストニア語を勉強出来る
アプリがあり、早速、ダウンロード。
これがハマってしまって、隙間時間を使って、4、5日で
100語を記憶。
なんだか賞状が届きましたよ!



10年前から本気になってたら良かった・・
と後悔もありますが、やれるだけやってみようと思ってい
ます。





毛利衛さん

ウルマス・シサスク来日日記〜4〜

宇宙飛行士、毛利衛さんのことを以前に書いたことがあります。
こちらをご覧下さい。

このブログの続きを書きたいと思います。




当時、まずシサスクさんに、毛利衛さんが《銀河巡礼〜北半球の
星空》を聴いて下さったことを伝えたところ、2012年2月4日
にシサスクさんから返信がありました。

「毛利衛さんが搭乗したスペースシャトル、エンデバーSTS-47
の曲を書こうと思います!」

と、STS-47の離陸と着陸の映像(↓)が貼り付けてあり、とても
興奮した様子の返信でした。



彼はその後、ギターのために "STS-47” という曲を作曲したよう
です。


毛利衛さんの手紙には、毛利さんが館長をされている「日本科学
未来館」のプラネタリウムをシサスクさんに見て頂きたいと書か
れていたので、今回の来日期間中、シサスクさんを未来館にお連
れし、もしも毛利衛さんがシサスクさんに会って頂けたらどんな
に素晴らしいだろう・・と本気で考え、再び、毛利さんに手紙を
書きました。




そして・・・

再び奇跡が起きました。








シサスク氏からのサプライズ

ウルマス・シサスク来日日記〜3〜

もう一つのサプライズとは、シサスク氏からのプレゼントでした。

YUKO YOSHIOKA "LIBLIKAS"
EKVATORIAAL TAEVAS
OPUS EXCLUSIVUM
ESIMENE PINTSLITÕMME



という作品を私のために書いてくださり、しかも目の前でこれを
弾いてくださったのです。

"LIBLIKAS" とは、エストニア語で「蝶々」の意味。
私のイメージなのだそうで・・。

彼の演奏(蝶々のイメージ)は、ちょっと苦笑して涙してしまう
ほど、私のイメージでした。(私のことをよくご存知の方は、ピン
とくると思いますが ww)

EKVATORIAAL TAEVAS とは、「赤道の星空」のことで、これは、
エストニアン・ミュージック・プロジェクトがシサスク氏に委嘱し
ている《銀河巡礼》の続編(今年9月に完成予定)です。
この "LIBLIKAS" はその番外曲 OPUS EXCLUSIVUM (作品番号
なし)という特別な作品!

表紙の次に、ESIMENE PINTSLITÕMME とありますが、ESIMENE
は「第1曲」、PINTSLITÕMME は「ポートレート」といった意味の
ようです。
皆既日食のデザインもシサスク氏自筆によるもの。
「第2曲」は、秋場君に献呈。表紙は月のデザイン。





「シサスク」というカタカナのサインは・・懐かしいことに・・私
が2005年にエストニアのヤネダで彼に初めて会った時に教えてあ
げたのです・・上手になってますね〜ww

その時のサインです↓




このときから10年。
思いがけないサプライズに、感動でいっぱいの夜でした。





シサスク氏を囲む会

ウルマス・シサスク来日日記〜2〜

2015年4月21日(火)

この日は荻窪のかん芸館にて18:30より、「シサスク氏を囲む会」が
開かれました。



シサスク氏初来日記念コンサート『星を聴く人、ウルマス・シサスク』
で忘れてはならないのは、〜舘野泉と仲間たち〜によるコンサートで
あったことです。

ピアニストの舘野泉さん、息子さんのヤンネさん(ヴァイオリニスト)、
弟さんの英司さん(チェリスト)の舘野ファミリー、そして、その仲間
たち・・合唱団の方々も含めると・・総勢61名もがステージに上がり
ました。

会の準備は、有志により立ち上げられたシサスク氏を囲む会実行委員
会により進められ、当日は、舘野泉ファンクラブ、セヴラック協会、
シベリウス協会、日本・エストニア友好協会会員のほか、出演者とその
関係者、50人ほどが集い、シサスク夫妻の来日を歓迎しました。

前半は一時間ほど、舘野泉さんの進行によるミニコンサート、後半は
親睦会となりました。

ミニコンサートでは、私も弾くことになってはいましたが、誰が、いつ、
何を弾くのか、開始の瞬間までほとんど何も決まっていませんでした。
舘野さんの思いつきで、適当に楽しく!と・・(汗)

そして・・

「それでは、まず最初に誰に弾いてもらいましょうか。では吉岡さん!」

といきなり振られたのでした!

トップバッターのご指名を仰せつかりましたので、私は《銀河巡礼〜
南半球の星空》の第1曲「カメレオン座」を弾かせて頂きました。

次は、秋場敬浩さんにご指名。彼は同じく《南半球の星空》より、
「とけい座」を弾きました。

そしていよいよシサスク氏が紹介され、彼は、薮から棒に

「私は、日本ではかなりイケてる作曲家だと思います!」

なんて言ったものですから、会場が一気に沸きました。

そして、《スパイラル・シンフォニー》(4手連弾)の終曲を私と
弾いて(彼はsecondo 担当、内部奏法は自粛し、上腕まで使った
クラスター奏法で代用)盛り上がった後、舘野さんの司会もはね除
け、自ら語って独奏を始め、カシオペア座、「7つのプレアデス星団」
や新曲(世界初演はこれからの予定なのに内緒で弾いてしまった!)
などを次から次へと上機嫌で披露・・放っておいたら、一晩中続きそ
うな乗りでした・・とんでもないエンターテイナー(笑)。

(あとで、舘野さんがおっしゃっていました。「ぼくの弾く時間が
なくなっちゃったんだよね!」と。)




最後は、舘野さんとチェロによる coba の《東京キャバレー》が
演奏されました。これは舘野さんの、シサスク氏へのサプライズ。
シサスク氏は身体を揺らしながら、嬉しそうに聴いていました。



あっという間のコンサートの中で、実はもう一つ、サプライズが
ありました。

次回に。









シサスク夫妻、ご到着

ウルマス・シサスク来日日記〜1〜

2015年4月20日(月)

シサスク夫妻(ウルマスさん、メーリエさん)と倉橋亮介さんが
フィンエアーにて、無事、成田に到着されました。
倉橋さんには、2005年に私が初めてエストニアを訪れた時にお目
にかかっており、長い長いご縁で、昨年8月には、私をエイヴェレ
国際音楽祭(in エストニア)に呼んでくださいました。
シサスクさんの親友でもいらっしゃり、エストニア語も堪能。今回
のシサスク来日に伴い、準備の段階から私とシサスクさんの間に入
って、さまざまなコンタクトにご尽力くださいました。

実は、シサスク夫妻の航空券は私が手配したのですが、最初の手配
にミスがあり、倉橋さんからの午前4時前(日本時間)の緊急連絡
で飛び起きて、慌てて再手配をしたという・・今でも思い出すとぞ
っとするような事件もあったので・・皆さんが空港に姿を現してく
ださったときは安堵しました。
倉橋さん、本当にありがとうございました m(_ _)m





成田エクスプレスに乗車する前のコーヒータイム。

奥の左:奥様メーリエさん
奥の右:ウルマス・シサスクさん
手前左:倉橋亮介さん
手前右:わたし



シサスク夫妻は滞在中、品川の高輪プリンスにご宿泊でした。
ホテルに荷物を置いた後、品川駅近くでランチ&ミーティング。
滞在一週間のプランについてや、シサスクさんへの質問で、
とても意義ある時間になりました。




倉橋さんの左:小玉ウーラさん(日本在住のエストニアの方です)



シサスクさんは、こういう ↓ 写真を撮りたかったとおっしゃって!




私と秋場君の手の大きさはこんなに違います!

シサスクさんにEMPが委嘱している《銀河巡礼〜赤道の星空》
では、私たちの手の大きさも考慮してくださるのだとか。





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