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メンデルスゾーンとゲーゼ

先にご紹介した内容に加筆いたします。

明日ご出演くださるスペシャルゲスト、指揮者の新田ユリ先生は、来年のゲーゼ
生誕200年を記念し、2017年3月にゲーゼの交響曲を指揮される機会がおあり
とのこと、また8月には「メンデルスゾーン&ゲーゼ」のプログラムでの公演も
決定されたそうで、明日は大変貴重なお話をいただけると思います。

お時間ありましたら、ぜひご来場くださいますようお願い致します。

私の出番はトップです。演奏するゲーゼの「オシアンの余韻」連弾版は、作曲
者自身による編曲によるもので、スコットランドの歴史をも感じさせる壮大な、
大変美しい作品です。おそらく日本初演になると思います。

改めて、どうぞよろしくお願い致します。

1201表_2

1201裏_2

 
 来たる12月1日(木)に、五反田文化センター音楽ホールにて、
「メンデルスゾーンとゲーゼ」と題するレクチャー&コンサートに出演する
こととなりました。
 私は、神田周輔さんと連弾で、ニルス・ゲーゼ作曲の演奏会用序曲「オシ
アンの余韻」を演奏致します。ゲーゼ(1817-1890)はデンマーク出身の
作曲家で、GADE と綴るため、ガーデという名で知られているかと思います
(全音から「ガーデピアノ曲集」が出ています)が、近年ではデンマーク語
でのゲーゼの発音で呼ばれるようになってきています。
 ゲーゼは、来年2017年に生誕200年を迎える作曲家、指揮者、ヴァイオ
リニストで、その才能をメンデルスゾーンに認められ、メンデルスゾーンの
死後は、ゲヴァントハウスの指揮の後継者にもなり、シューマンやグリーグ
とも親交がありました。
「オシアンの余韻」は1840年、コペンハーゲン音楽協会の作曲コンクール
で一位を獲得した作品とのことですが、作品1とは思えない非常に完成度の
高い珠玉の作品です。秋場さんが入手した作曲者による連弾用編曲版という
貴重な楽譜、スコアを基に原曲のオーケストラの音源も聴きながら、興味深
く練習に打ち込んでおります。「オシアン」というのは、18世紀終わりから
ロマン主義の時代にかけて、ヨーロッパの文豪たちにも大きな影響を与えた
歌集で、スコットランドの高地地方(ハイランド)に住むゲールと呼ばれる
ケルト民族の間に語り継がれて来た古歌(フィン王の息子オシアンの歌/3世
紀頃の物語)が集められています。
 メンデルスゾーンは、1829年にスコットランドを訪れ、1830年に演奏会
用序曲「フィンガルの洞窟」(フィンガルとは、「オシアン」にも登場する
フィン王のこと)、1830年から42年にかけて、交響曲 第3番「スコットラ
ンド」を作曲しています。今回は、秋場氏、相原氏の連弾により「スコット
ランド」全楽章をお聞きいただきます。
 「オシアン」誕生の経緯については、ヨーロッパでは何かと議論されてき
たようで、真実はどうなのかもわかりやすく知りたいところです。メンデル
スゾーン研究の第一人者であられる星野宏美先生、北欧音楽に造詣の深い指揮
者の新田ユリ先生が、その期待にお応えくださることと思いますし、作品に
ついての洞察も大変楽しみです。
 貴重な機会、ぜひともご来場賜りますようお願い申し上げます。
 

夜明けを待ち望みながら

「ピアノリサイタル〜アルメニア音楽の夕べ」で日本初演となった
タテフ・アミリャンさんの《夜明けを待ち望みながら》の演奏が
YOU TUBE アップとなりました。





私が録音を送った時にアミリャンさんから次のような返信をいただき
ました。
楽譜の指示を越えた独自の解釈をしてしまったので心配でしたが、気に
入っていただけたようで、ほっとしました。


録音を送ってくれてどうもありがとう!
録音を聴いて、あなたの演奏にとても感動したことを伝えたいです。
音がとても美しく、誠実(so true)!
あなたは私の曲、私が曲に込めたすべての感覚を感じてくれてる。
私はあなたの解釈がとても気に入りました。私の考えは真実だった・・
あなたの演奏はそれをさらに強調してさえいます。
一方でそれは、興味深い新しい視点からの、あなたの個性的な、あるいは
標準的ではないアプローチでもあります。
演奏者が響きを強調し、音楽に十分なスペースを与えて、その時間を適切
に感じ、音楽が呼吸することができるようにすること・・これは、私の作品
では欠かせません。あなたが時間的・・あるいは宇宙的に、この作品をどの
ように創りあげたのか・・そこのところが私は気に入りました。
私はあなたの演奏に非常に満足しています。
あなたの努力のすべてに感謝します!
コンサートおめでとう、そしてアルメニア音楽を伝えてくれてありがとう!
私たちは皆、あなたにとても感謝しています!
私はあなたの録音を私のYouTubeページに掲載し、友達、家族、ファンと
共有したいと思います。
今後、また新しいコラボレーションができることを楽しみに!

タテフ



プログラムノート(吉岡裕子 記)より

Amiryan photo

タテフ・アミリャン(1983- )

アミリャンはアルメニアの故郷の音の探求に専心している作曲家、ピアニスト
である。アルメニア芸術連盟 第71回作曲コンクール、ミズーリ州カンザス
シティ大学室内楽作曲コンクールなどで第一位受賞。彼女の作品はこれまで
に、Carpe Diem Quartet、カンザスシティのMetropolitan Chorale、
Ensemble Oktoplus、ピアニストの A. アヴァネソフ、H. メリキャン、
秋場敬浩など著名な演奏家たちによって、米国、アルメニア、英国、ポーラ
ンド、ベルギー、日本にて広く演奏されてきた。彼女自身もアルメニア、
米国、ヨーロッパ各地で数多くのリサイタルや講演を開催している。イェレ
ヴァンのチャイコフスキー特別音楽学校、アルメニア国立コミタス音楽大学
にて、学部および大学院の学位を取得、現在はミズーリ州カンザスシティ
大学博士課程に在籍している。《夜明けを待ち望みながら》は 2011年に
カンザスシティにて世界初演、その後、ロンドン、イェレヴァン、米国各地
でいずれも作曲者自身により演奏された。ワルシャワ、ブリュッセル、ハレ
では、アルメニアのピアニスト H. メリキャンにより演奏されたほか、2014
年にリリースされたメリキャンのアルバムにも収録される。この作品は、
1915年のジェノサイドにより、アルメニア人が受けることになった苦難の
歴史に対し、“夜明け”つまりトルコや世界がジェノサイド(アルメニア人
大虐殺)を犯罪として認める日が訪れること・・をアルメニア人は101年
もの間、待ち望んでいるというメッセージを伝えている。また、2つのアプ
ローチにより、ジェノサイドに苦しめられた作曲家コミタス(アルメニア
音楽の父)のイメージを構築している。一つは、コミタスの人生を描いた
アルメニアの詩人パルイル・セヴァク(1924 -71)による「鐘楼」と
いう詩に霊感を得て、連打音を執拗に用い、苦悩に満ちたアルメニア人の
シンボルとしての鐘楼の鐘が鳴る、耐えるべき特別な時間を表現した。
もう一つは、コミタスの歌曲「さすらい人(ホームレス)」を引用し、
コミタスの身の上のみならず、ジェノサイドで土地を奪われた多くの
アルメニア人が家族を養うために外国への移住を余儀なくされ、ホームシッ
クに苦しんだことも暗示した。しかし、アミリャンにとってコミタスの
イメージとは、灯台のように暗闇を照らす光源であり、悲劇的でも悲しく
もない、ジェノサイドの記憶と必ずしも繋がらない。忍耐と強い信念、
楽観的な生き方こそがアルメニア人の強い資質であるという。


八ヶ岳高原音楽堂クリスマスコンサート2016

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今年最後の本番は、八ヶ岳高原音楽堂でのクリスマスコンサート
です。
昨年は本番当日の朝から雪が降り、ホワイトクリスマスに!
雪道の運転は初体験で、本番を終えて、音楽堂からロッジに戻る時、
一瞬停車したら動けなくなって・・助けを求めましたっけ(汗)

私にとって八ヶ岳は今年も、一年を静かに振り返ることのできる
時間になるのかなと思います。
特にこの一年は、負傷するほど頑張りすぎてしまい、反省の山。
そのつぶやきは・・年末に、また聞いてください(>_<)


【プログラム】12月20日

グルック(ケンプ編):精霊の踊り
坂本龍一:戦場のメリークリスマス
スメラ:1981年の小品
ドビュッシー:月の光
ショパン:ノクターン Op.9-2
ショパン:バラード 第1番
シューベルト(リスト編):アヴェ・マリア
シベリウス(吉松隆編):フィンランディア賛歌


お申し込みは→こちら よりお願い致します。


コントラバスリサイタルを終えて

IMG_3656.jpg

ご報告と御礼が遅くなりました。

先日、コントラバスリサイタルを無事終えることが出来ました。
温かいご支援をありがとうございました。
コントラバスの斎藤輝彦さんとほぼ毎年共演させて頂くようになってから
今年で11年目。アンサンブルは気を遣い合うことではなく、お互いに自分
らしく表現することで、これだ!というものが見えてくるのが何よりの醍
醐味です。長い積み重ねによる信頼関係をこれからも大切に、前に進んで
いきたいと思います。
今回はフルートの古川仁美さんをゲストにお迎えし、ボッテジーニ、そし
て最後のアンコール(ロンドンデリーの歌)をトリオで共演しました。コン
トラバスと溶け合うフルートののびやかな美しい音色がお客様をぐっと惹
きつけたのでしょう。ブラボーの声もかかって盛り上がり、嬉しかったで
す。
ありがとうございました。そして今後ともよろしくお願いします。


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