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瓶詰め屋さんになる?

2018年を振り返っています。

今年は保存食をいろいろ作りました。

もしもピアノが弾けなくなったら、瓶詰めや漬物を作って
道の駅などに出品する人になろうかしらなんて、友人たちに言って
笑われてます。

写真の他には、柚子ジャム、レモンのはちみつ漬け、切り干し大根、
茹でたけのこ、白菜漬けなども作りました。

でも、群馬県に暮らすまでは、こんなことは殆どやらなかったのです。

ここでは、獲れたてのお野菜や果物をご近所から沢山いただくことが
あり、食べきれないこともあって、新鮮なうちに保存食にする
習慣ができました。
作り方は検索すればいろいろヒットしますから、今は便利な時代
です。
練習の息抜きに台所に立って、鼻歌を歌いながら、あるいは演奏について
のアイデアを練りながら作るのが好きです。
そして、つまみ食いは最高です!

ルバーブのジャム

IMG_0048.jpeg ふき味噌

IMG_1396.jpeg みょうがの梅酢漬け

IMG_1032.jpeg 小梅の梅干し

IMG_1893.jpeg 生姜の梅酢漬け

IMG_1648.jpeg 栗の渋皮煮

世界初演〜蝶になる

12月23日、シサスク「銀河巡礼〜赤道の星空」Op.155 全曲の
初演を無事終えることができました。

温かいご支援を本当にありがとうございました。

北半球、南半球、赤道・・長い長い旅はまだまだ続きますが
全88星座も残すところ、これで、あと22星座となりました。



私は20年くらい前から、蝶は、星になった人の魂で、時々
舞い降り、自分に会いにきてくれると思っています。(私の勝手な
空想です。)
自分の近くに蝶が現れると、しばらく行方を追い、蝶が姿を消す
ときには「ありがとう、またね。」と心の中で呼びかけます。

そんなわけで、シサスクさんが、私を蝶(Liblikas)と呼んだときは
ドキッとしました。

なるほど、自分が蝶だから、蝶に惹かれるのか・・


____


因みにシサスクが副題に「苛立つ蝶」と名付けた「ほうおう座」の形は
ホームページなどで調べるとこんな形なのですが

phe.gif


シサスクの自筆による「ほうおう座」は次のような形です。

ほうおう2


でも、私には、この形は蝶に見えます。(赤ペンでいたずら〜)

ほうおう


____


今回、蝶のショールなんて、まさかないよね、と探し始めたら簡単に見つかり
持っていた黒の衣装にもぴったり。


IMG_4712.jpeg

写真:左から、秋場敬浩(狼)、吉岡裕子(蝶)、たかぎひろみち(天文学者)



終演後の写真です。
ご来場、誠にありがとうございました。

______



追伸:

年末の忙しさも加わって、本番後、休む暇もなくバタバタしておりました。
「苛立つ蝶」そのものです(苦笑)

お一人お一人に、御礼申し上げたく思っておりますが、遅れていますこと
どうかお許しくださいませ。






シサスクが「物語」で伝えようとしたこと

「赤道の星空」で語られる物語は、シサスクが収集し、まとめたものを
エストニア語から訳したものです。全8章から成っています。

_________


第1章:フェニックスについてのギリシャ神話

第2章:マリ共和国の物語

第3章:ヒッタイト王国の伝説〜雷と蛇〜

第4章:ナヴァホ・インディアンたちの宇宙創造

第5章:中国の謎の天地創造

第6章:インディアンのツィムシアン族に伝わる太陽と月の物語

第7章:パプアニューギニアの星界物語

第8章:いて座を巡るギリシャ物語

_________


内容は明日のコンサートを楽しみにしていただきたいですが、天地創造に
まつわる古代の不思議な話が多いです。
最後の「いて座」の方角は、私たちの天の川がもっとも濃く見える
部分、つまりそこは太陽系の存在する銀河の中心部分にあたります。
そんな「いて座」に関する最古の記録は、シュメール文明の時代に遡る
といいます。

マリ共和国にしても、インディアンや中国にしても、本当に古いお話ですが
ここで語られる物語が、あまりにも稚拙であると言ってはならないと思い
ます。
地球が丸いことも知らなかった当時の人たちが、現在の私たちがもはや
見ることのできない満天の星空(星の数、星粒の大きさ、天の川の見え方
は今とはまるで違っていたはず)を見て、脅威すら覚えた宇宙について、
なんと豊かな想像力をもって考え、謎を解明しようと頭をひねっていたことか。

シサスクの宇宙についての知識は相当なものですが(星座の位置は全て
暗記しているだけでなく、個々の星座の領域に属する銀河や星雲の位置も
把握しています)、それをごく一般の人々に説明することの無意味さも
おわかりなのだと思います。
星空の魅力は、古代の人と同じように、空想することから始まって、
やがて宇宙の誕生の謎に至るまで、見つめていくことにあるのではない
でしょうか。

シサスクが注目した天地創造の神話や伝説と比べ、シサスク自身の星への
思いや、音楽にするためのアイデア、ユニークさは、負けていないと思います。
多くの知識を持ちながらも、彼はとても純粋であるということです。

子供の頃、森の中の家に住み、星空を見ていたシサスク。
小学校に上がっても、寄宿舎の屋上で、たった一人で毛布に包まって
星空を観察していたシサスク。

その星空を独り占めすることなく、音楽はもちろん、さまざまなアイデア
でもって、人々を誘い込もうとしています。

「赤道の星空」では、シサスクが普段、どんな風に星々とコンタクトを
取っているかがわかる曲もあります。

ナレーションのたかぎひろみちさんは、翻訳を様々研究してくださって
素晴らしい台本を作ってくださいました。
明日は星空案内人として、聴き手のみなさんを導いてくださると思います。

物語の最後には、シサスクが一番言いたかったのではないかと思われるのに、
少ししか触れていなかった部分に私たち三人が光を当て、補足した文章も
読んでいただきます。

続きはまた・・







クイッティ・フイッティ

赤道の星空の星座の各曲に付けられた副題(シサスクによる星座のイメージ)
には、いくつか不思議なタイトルが見受けられます。
その中の一つを今日はご紹介します。


IMG_20151227_0001.jpg


これは、この曲の自筆譜の表紙です。記載されているのは次の通り。

______

第19曲

じょうぎ座  VINKEL (NORMA)

クイッティ・フイッティ
(プレアデス星団の背後に息づく生命)

献呈 YUKO YOSHIOKA へ

______


VINKEL は、じょうぎ(定規)座のエストニア語。NORMA は学名です。
その下にあるおかしな文字は、クイッティ・フイッティを意味するヒエログリフ
らしく、これは楽譜の中にも出てきます。


「クイッティ・フイッティとは、地球外文明を有する系外惑星の名称。
現地特有の言語を表すヒエログリフで表記される。この惑星は
プレアデス星団圏内に存在するとされる」

とのシサスクによる説明書きがあります。


IMG_20151221_0005.jpg


この楽譜は、これの前曲である第18曲 らしんばん座(夢見る者の幻影)の
一部ですが、実はここに初めて「クイッティ・フイッティ」を意味する
ヒエログリフが現れます。
ヒエログリフが書いてある部分は、アドリブが要求され、Fis から Fis (ファ#)
という与えられた範囲内の音で、手のひらと指で叩いたりトレモロで弾くように
とあります。
私は今回、このアドリブの中で、第19曲のクイッティ・フイッティのテーマとも
言える旋律が見え隠れするように、先取りしてみたいと思っています。

ところで、シサスクがクイッティ・フイッティについて説明している中に
「地球外文明を有する系外惑星」とありますが、何のことかお分かりになり
ますか?

系外とはつまり、太陽系の外にある、という意味です。
地球が太陽の周りを周回する惑星の一つであるように、広い宇宙には太陽の
ような恒星の周りを回る惑星が3500個以上、発見されています。こうした中に
第二の地球があるのではないかと、そして、宇宙人が見つかるのではないかと
期待されているのです。

クイッティ・フイッティはシサスクによる造語ですが、「プレアデス星団の背後
に息づく生命」との補足は、彼の単なる空想でないことを示しています。

おうし座の範囲に存在する散開星団の一つ、プレアデス星団には、実際、生まれて
間もない若い恒星が数十から数百、まばらに集まっていて、近年、系外惑星が発見
されています。シサスクは当然、そうした領域に注目しているに違いありません。

らしんばん座にも美しい散開星団が一つあり、シサスクは自筆の星図(↓)の中に
それ(NGC 2818A と NGC 2818)を書き入れています。(さすがです!)

IMG_20151221_0001.jpg


ngc_2818.jpg

散開星団 NGC 2818A の中に存在する 惑星状星雲 NGC 2818

参照ページ→こちら


この写真はあまりの美しさに大変気に入って、楽譜に貼り付けてあります!








蝶と狼

「蝶」はエストニア語で、Liblikas リブリカス といいます。

シサスクが私のことをリブリカスと呼んだのは、2015年に彼が初来日した
時のことです。私のイメージは蝶なのだと。

そして蝶の曲をプレゼントしてくれたのです。 


FullSizeRender_20150505234034f60_20181213235511710.jpg

「シサスク」とカタカナで書いてあるのは、2005年にシサスクに初めて
エストニアのヤネダでお会いした時にお教えしたことで、書けるように
なられたのでした。


ここに書かれている冒頭のメロディとリズムは、《赤道の星空》一曲目の
「ほうおう座」に使われています。

ほうおう座に付けられた副題(シサスクの星座のイメージ)は "苛立つ蝶”

「苛立つ」と訳すのがよいか、「せわしない」と訳すのがよいか、実は
迷ったのですが、どちらにせよ、パタパタと蝶の羽ばたきのように
私はちょこまかと常に慌ただしいことを見抜かれていたのかと思うと
笑うしかありません・・(自分のことだったとすれば・・ですが。)

秋場君が狼とされたのは、「赤道の星空」の作曲時点かと思います。
2015年当時の写真では、私は太陽、秋場君は月!

IMG_0644_20181213235513db9.jpg

しかしながら《赤道の星空》の星座の副題には、狼がたくさん現れて
それがなかなか面白いです。

ろくぶんぎ座「愉快な狼」
おおかみ座「蝶あっての狼」
やぎ座「うぬぼれ狼」
つる座「しのびの狼」


蝶はこうした副題ではなく、謎めいたモチーフや、はためく音形のモチーフで
「ほうおう座」以外の曲にも出現します。



!おまけ画像!

シサスクが日本から帰国後のこと、


「リブリカスを見つけたよ!」 Urmas LIBLIKAS  


と送ってくれた写真です(笑)


IMG_0727_2018121323551081b.jpg


力強い蝶!

「蝶」の意味は深いかもしれない。








「銀河巡礼〜赤道の星空」プログラム詳細

まずはチラシに載っていないプログラムの情報から。
「赤道の星空」は22の星座の曲と、全8章の物語で構成されています。

(  )の名前は演奏担当です。
聞きなれない星座の名前がたくさんありますね。日本からは見えない
星座もあります。星座の横に「  」で書いてある言葉は、シサスクが
その星座や周辺の天体から得たイメージなどからつけた副題です。
シサスクは毎晩のように天体望遠鏡で夜空を観測しているアマチュア
天文学者でもあります。

詳しくはまた次回に。なんだか面白そう!と思っていただければ嬉しい
です。


第1章:フェニックスについてのギリシャ神話 (吉岡)

1. ほうおう座「苛立つ蝶」
2. ろ座「神秘的な色」
3. ちょうこくしつ座「眠れる美」


第2章:マリ共和国の物語 (秋場)

4. ちょうこくぐ座「寺院への旅」
5. ぼうえんきょう座「優しいタッチ」
6. けんびきょう座「優しい応え」


第3章:ヒッタイト王国の伝説〜雷と蛇〜 (吉岡)

7. ろくぶんぎ座「愉快な狼」
8. ポンプ座「強さを増して」


第4章:ナヴァホ・インディアンたちの宇宙創造 (秋場)

9. てんびん座「ティンタブルの触手」
10. さそり座「・・・威力」
11. おおかみ座「蝶あっての狼」


第5章:中国の謎の天地創造  (吉岡)

12. やぎ座「うぬぼれ狼」
13. コップ座「クララの脚」
14. がか座「ちょっとロマンチックに」


第6章:インディアンのツィムシアン族に伝わる太陽と月の物語 (秋場)

15. たて座「鋭い剣」(トッカータ)
16. みなみのうお座「孤独に漂って」
17. うお座「解決に至る」(星空への讃歌)


第7章:パプアニューギニアの星界物語 (吉岡)

18. らしんばん座「夢見る者の幻影」
19. じょうぎ座「クイッティ•フイッティ」(プレアデス星団の背後に息づく生命)


第8章:いて座を巡るギリシャ物語 (秋場)

20. つる座「しのびの狼」
21. みなみのかんむり座「魔法の真珠」
22. いて座「さらなる未来へ」


「銀河巡礼〜赤道の星空」全曲世界初演

今年も残すところ、ひと月となりました。
エストニア共和国建国100年の今年、最後のステージは世界初演です。

エストニアを代表する作曲家ウルマス・シサスクのライフワークである
連作ピアノ曲集《銀河巡礼》の第4集「赤道の星空」Op.155 の全曲を
演奏します。

本日はこのコンサートのチラシをアップさせてただきます。

チケットは発売を開始しています。開催会場の両国門天ホールは
50席限定ですので、お申し込みをお考えの方はお早めにお願いいたします。

今回は席数の関係で、ご案内状の発送をセーブしております。
こちらをご覧になった方で、現時点でご案内状の届いてない方は
メール(またはHPのコンタクト)をご利用くださいますよう
お願い申し上げます。

今日から数回に渡り、この作品について連載していきますので、ご期待
ください。

それではどうぞよろしくお願いいたします。


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