FC2ブログ

惑星の音階 その1:ケプラー編

ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)は近代天文学の父といわれるが、
同時代に生きた天文学者に、ヨハネス・ケプラーという人がいる。

Kepler.pngケプラー(1571-1630)




近代より前の時代は、【太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星】の7つが
惑星と呼ばれる天体だった。地球は惑星ではなく、宇宙の中心とされていた。

ケプラーは「太陽が惑星に力を及ぼし、それが惑星を動かしている」と考え、
ガリレオが発見した木星の衛星もこの法則に従っていることを確かめた。

太陽と月は除かれ、地球を加えた【水星、金星、地球、火星、木星、土星】の
6つが惑星とされた。(現在の太陽系は、これに天王星、海王星を加えた8惑星
だが、当時は、肉眼で観察出来る惑星だけだった。)

ケプラーは更に、「惑星は太陽を中心に、楕(だ)円軌道上を動く」ことを
発見した。(ガリレオは楕円軌道ではなく、円軌道だと主張していた。)
どうして楕円軌道と言えるのか・・それを説明するために、ケプラーはなんと、
音楽のハーモニーを持ち出してきた。

惑星が近日点(太陽にもっとも近い位置)と遠日点(太陽からもっとも遠い位置)
とにあるときの移動角度の比を計算して、その比率を音程の開きであらわした。
そうすると、惑星はそれぞれ固有の音域を持っていることがわかり、実際には
グリッサンドのようにスライドする音階が鳴り響くと想像できるというのである。
(ジョスリン・ゴドウィン著「星界の音楽」参照)



このことを知ったとき、6つの惑星の音階が同時に鳴り響いたら、どうなるだろう
などと考え、あれこれ調べていたら、面白いものが見つかりました。
同時に鳴り響かせるのを実践している人がいたのです!
(予想したより、ちょっと怖い響きです)

Saturnus: 土星
Jupiter: 木星
Marsfere: 火星
Terra: 地球
Venus: 金星
Mercurius: 水星

(ラテン語表記)







もうひとつ、イタリア語による解説ですが、見ていてわかりやすい映像を
見つけました。(L'Armonia delle Sfere =天球のハーモニー)

「天球の音楽」という考えを言い始めたのは、古代ギリシャのピタゴラスで、
それは、「それぞれの惑星(当時は、太陽と月を含む7天体+恒星)は、回転
しながら固有の音を発し、弦のフレットに比較しうるような間隔でならんで
いる」というものでした。






シサスク氏は以前、私が「南半球の星空」を演奏する際に、次のような
メッセージをくださったことがあります。


「あなた方がこのコンサートでお聴きになる音楽は、何百万年もの昔にその
起源を持つものです。私は、それをあなた方にも聴けるようにしただけです。
こうした音楽を聴き、また聴けるようにする、という能力も何百万年もの昔
からあったものです。私は、ただそれらを結びつけただけなのです。ユウコ
はもちろん何百万歳というわけではありませんが、彼女は我々とあなた方を
引き合わせてくれました。もっと空を見上げ、そして耳を澄ましてください。
そうすれば、星空全てを音楽に書き表したいという私の願いがわかって頂け
ることでしょう」


彼も、惑星が創り出すハーモニーを人間にも聴けるように・・と惑星の音階
(プラネット・スケール)を発見しました。1987年、「銀河巡礼~北半球の
星空」初演の年のことでした。
その音階は、偶然にも日本の五音音階と完全一致するものでした。
惑星の数もケプラーのころとは違っているし、めざましい宇宙科学の進歩も
あっての計算から生まれてきた音階であり、天球のハーモニーなのですね。




コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
リンク
プロフィール

吉岡裕子

Author:吉岡裕子

カテゴリ
最新記事
最新コメント
ポプリの本棚
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
みどころ